【追悼文】
2024年11月17日、私たちの親愛なるBoulon教授が永眠されました。彼は単なる研究者にとどまらず、私たち全員にとっての道しるべであり、父親のような存在でした。 私にとっては、研究者の道に足を踏み入れたばかりのころから、無限の知識と実験事実に対する厳しさと愛情をもってご指導いただきました。
Boulon教授との共同研究がなければ、超伝導の分野から光学結晶の分野に転向した私がすぐに国際学会で発表できる成果を生み出すことはできなかったでしょう。 彼の導きと支援のおかげで、研究の道を切り拓くことができました。 メンターとしても常に相談に乗っていただき、その賢明なアドバイスは私の進むべき道を示してくれました。
私たちは、IS-OMなどのいくつもの国際学会を共に主催し、世界中の科学者たちと知識を共有しました。 コロナ禍以外の毎年、彼の研究室メンバーと私の研究室メンバーとはお互いの研究室を行き来し、貴重な時間を共に過ごしました。 これらの経験は、我々にとってかけがえのない宝物です。
Boulon教授は、私だけでなく、多くの研究者にとって父親のような存在でした。 世界中の彼を尊敬し、愛する科学者たちは、皆、彼の死を極めて大きなロスとして受け止めています。 今、彼と生活を共にしてきた私たちが感じている深い悲しみは、言葉では表現しきれません。
彼の遺志を受け継ぎ、彼が愛した科学の探求を続けていくことが、私たちにできる最高の敬意の表し方だと思います。 Boulon教授に心から感謝し、安らかな眠りをお祈りいたします。
東北大学 教授
金属材料研究所
未来科学技術共同研究センター
株式会社C&A
CEO CTO
吉川 彰、研究室及び社員一同